2006年01月30日

電験三種は第二種電気工事士の参考書から

1月のある日曜日、所管ビルの受変電設備年次点検が実施されました。

ビルや工場の受変電設備は、1年に1回すべてを停電させて総点検することが法で義務付けられています。

しかし、そう簡単には停電はできません。

停電とは、すべての機能が停止することを意味します。

身の周りで電気を使わないものを探す方が大変ですよね。

ほとんどの会社業務が基幹設備ともいえるコンピュターを停止しようというわけですから、これは一大事です。


一方、情報社会と言われる現代は、外部との通信を遮断することはいっときも許しません。

外部とは当然海外も含みますから、地球の裏側と交信するには、365日24時間オンラインが大前提です。

もし、万一のトラブル等で不意に停電した場合の損害額は、専門家でも予測ができないそうです。


つまり、ビルの停電は、各種の情報制御機器が集中する防災センターはもとより、テナント各社、その取引先等に莫大な影響を及ぼします。


したがって、その規模に差はあっても、館内を完全無電にはなかなかできないことが実際なのです。

もちろん、業種によっては、電力を複数構造にした設備で供給しており、停電作業はそれを交互に行う事業所もあります。


一般的には、停電作業を行うときには移動式の発電機を持ち込み、仮設電源としてどうしても必要な個所に給電を続けることになるわけですね。


そのため、たった1日の停電ですが、何ヶ月も前から関係各方面と打ち合わせを重ね、詳細な計画を立てて実行されます。



実は、当ビルの電気主任技術者として選任されている管理人は、昨年秋頃からかなり大きなプレッシャーと闘っておりました。

年次点検を実施するには、事前に作業手順を組み立てるわけですが、昨年竣工したばかりの当ビルにはその前例がありません。

つまり、本計画書をすべて一から作成することになった管理人は、竣工図面や取説とひとりで格闘を続けたのです。

当該設備のメーカーも、設計担当者と点検担当者は異なります。

図面上の解釈について疑問点を問い合わせても、回答には予想外の時間がかかる場合もありました。

お客様であるテナントさんの都合も、当然、優先事項です。


そして、ようやく点検当日の1週間前に計画書が完成しました。

あくまで、まだ書類だけですが・・・。


問題は、本番でトラブルがなく、無事に作業を終了して、予定通り復電させることができるかどうかです。


今回の点検は竣工初年度ということもあり、またテナント側の工事計画も挿入され、協力会社も含めて合計120名余の作業員が動員されました。

朝8:00、全体ミーティングの進行係として、また計画書作成者として、緊張の瞬間で始まりました。

いいスタートができたと思った瞬間、仮設電源の設置に手間取り、予定時間を大幅にロスしてしまいました。

東京電力の送電線停止時間帯は変更できないので、だいぶあせりました。


しかし最終的には、全員の努力で最初の遅れを挽回し、計画通りに復電して、時間内にすべての点検作業を終了することができたのです。

結果的に、懸案だった停電作業は最高の結果で終えることができました。


受変電設備の年次点検計画を一から取り組んだのは、管理人にとって初めてだったので、内心はいっぱいいっぱいでした。

最初に電気主任技術者を引き受けたときから、万一の場合、それなりの覚悟はしていたんです。


しかし、我が仲間のビルスタッフ達は、事前調査には全面協力、当日も全員同じ方向を見て、てきぱきと行動してくれました。

嬉しかったです。

ありがたかったです。

上司からも評価していただき、これで、やっと今年の正月を迎えられた気がしました。

来年度、この計画書作成に使うエネルギーは今年度の1/5以下でしょう。


変な自慢話になってしまった感じですが、ある電気主任技術者悩み闘い喜びを正直に報告させていただきました。


その電気主任技術者になるために必要となるのが、第三種電気主任技術者という国家資格で、通称電験3種ともいわれています。

上は第二種第一種とありますが、とりあえず電験3種です。

年齢に関係なく、若い人でも、この資格を取得してしまえば、そのポストに就いて優位な立場となるチャンスがあります。



ところで、ある情報冊子に載っていた同業Nさんの話には驚きました。

1年前まで、オームの法則も、単相三相の違いも分からなかったという人が、この電験3種を一発で合格したというのです。

一昨年のことですが、その方の合格体験は非常に参考になると思います。


では、そのNさんが名づけた4科目を1年で合格するプランをご紹介します。


○スケジュール

(1) 9月〜1月 第二種と第一種電気工事士の参考書を読破する。
   いきなり電験3種の勉強はせず、なんとなくわかってきたら次に進む。

(2) 2月〜5月 職業訓練法人 日本技能教育開発センター の通信講座を修了する。
   公式の暗記は古典的に単語帳を使用。
   論理構成の理解はサブノートを科目ごとに作成。

(3) 6月〜8月 過去問題10年分を分析する。
   5回以上の繰り返し。
   機械の攻略は70点を狙い、捨てるものは捨てる。

○使用した参考書

  通信講座J-TEXの教材
  オーム社電験三種完全解答
  電気書院月刊工事と受験



簡単ですが、以上です。


どの世界でも、よく「基礎が大事だ」といわれますが、電験3種も正にそのとおりのようです。

なかなか取れない人は、やはり基礎がよく理解できてないと認識すべきなのでしょう。

でも、自尊心が邪魔してそこまでは戻れない場合が多いわけですね。

「それが克服できれば取れる」、と合格した彼は述べています。

その気になれば、決して難しいことではない気がしますよね。


この資格があったおかげで、当時57歳の管理人も再就職できました。

つぶしがきく資格ですよ・・・。











資格・スキルアップの banner_04.gif です。
応援をよろしくお願いします。

posted by 多聞 at 00:37 | Comment(8) | TrackBack(0) | 電験・工事士
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
Posted by 齋藤 通夫 at 2006年01月30日 16:39
齋藤さんありがとうございます。
Posted by 多聞 at 2006年01月30日 20:04
お疲れ様でした

当方も、2/5、2/12の作業、無事終了しました、

これからも、よろいくお願いします。
Posted by 目黒のモグラ at 2006年02月14日 21:17
目黒のモグラさんへ

こちらこそ、よろしくお願いいたします。

でも、2週連続とはたいへんでしたね。

Posted by 多聞 at 2006年02月16日 09:42
ここにある情報は古くてもう役に立たないと思います。
電験三種は平成8〜14年の易しくて単純な出題を脱し、内容ががらっと変わってしまったため、現在はNさんの方法では合格できません。もう、公式や条文の丸暗記じゃだめなんです。
また、電気工事士試験と電験もまったくかみ合わなくなっています。
Posted by あきら at 2007年07月27日 10:22
いろいろな情報は自分で取捨選択し、参考になると思った点を利用すればいいんです。
人(Nさん)の合格体験をひとことで批判するのはいかかがなものか。
易しくて単純な出題(?)の14年は受からなかったけど、がらっと変わった(?)15年に合格した人もいるんです。
公式の丸暗記だけではだめなのは、昔から同じでしょう。
Posted by おせっかいな外野手 at 2007年07月27日 15:50
>>byあきら
合格できません。

ですか。(あなたが)

少なくとも、(3)の勉強部分はほぼ正解。

実践しないから、受からないんですよ。
Posted by 通りすがり at 2009年10月04日 23:54
合格者なんですが何か?
Posted by あきら at 2009年12月09日 10:39
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